カイロ国際実験演劇祭参加/日本・パレスチナ共同制作 「アザリアのピノッキオ」公演のご案内

日本人会会員の皆様へ

カイロ国際実験演劇祭参加/日本・パレスチナ共同制作
   「アザリアのピノッキオ」公演のご案内

10月13日より20日までカイロの複数のシアターで開催されておりますカイロ国際実験演劇祭に、日本とパレスチナの演劇人のグループPalestine Caravan(パレスチナ・キャラバン)が「アザリアのピノッキオ」という演目で参加します。国際交流基金が本件に助成しているので、みなさまにご案内させていただきます。

概要は以下のとおりです。

上演日時:10月13日(水)及び14日(木)21:00~
上演会場:Youth Theatre, Agouza
    (Sphinx SquireのMinistry of Youth内の施設)
出演劇団:Palestine Caravan
代表・演出家:翠羅臼
団員:日本人・パレスチナ人の俳優、スタッフ計17名
助成:国際交流基金

パレスチナ・キャラバンは、困難な状況におかれたパレスチナのアーティストに共感を寄せる日本の演劇人たちによって2005年に開始された演劇活動で、2006年の彼らのパレスチナ訪問がきっかけとなって、Palestine Theater Leagueとのジョイント・プロジェクトとしての演劇制作が始動しました。

2007年、ラマッラにおける1週間の制作ワークショップの後、同キャラバンは5名のパレスチナ人アーティストを日本に招き、東京、名古屋、京都において、「アザリアのピノッキオ」を上演、困難な状況にあるパレスチナ人が人間性を希求する思いをピノッキオに仮託した物語が、強く観客の心を動かしたそうです。

この好反応を受けて、Palestine Theater Leagueが日本側の翠氏らを正式に招待し、2010年秋、西岸の4都市での公演を経て、10月13日、カイロ国際実験演劇祭参加のため、カイロに到着したところです。

演劇祭の情報入手が困難なため、チケット料金など不明な点もございますが(最大10LE程度と思います)、パレスチナの人々の思いに日本人がどう共鳴し、それを作品に表現していくのか、ご関心のある方には是非、ご観劇いただきいです。言語は日本語とアラビア語が混合する形になりますので、多少は台詞、ストーリーを追うことが可能と思います。

以 上

                     


第2回JENオープンサロン「文化としてのヒロシマ」のお知らせ

第2回JENオープンサロン「文化としてのヒロシマ」

催し名: 第2回JENオープンサロン ~文化としてのヒロシマ~

実施日時: 2010年10月17日(日曜日) 
 [第一部] 16:00 ~ 17:45    (開場15:45)
[第二部] 18:00 ~ 20:00 
  *漫画展は17日をオープニングとし、10月21日(木)までの毎日開催 9:00 ~ 16:00

実施場所: 在エジプト日本大使館 1階 多目的ホール *漫画展も同会場です。

主催者: JEN (Japan Egypt Network)、在エジプト日本大使館、国際交流基金カイロ事務所、エジプトフリーランス風刺画家協会 (FECO)

プログラム:
*言語:英語
[第一部]
16:00 ~ 17:45 日本アニメ映画上映「雲のむこう 約束の場所」(2004)
新海誠監督(91分)
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[第二部]
18:00 ~ 18:05 奥田大使挨拶
18:05 ~ 18:10 エルサウィ文化センター所長モハメド・エルサウィ氏より挨拶
18:10 ~ 18:20 漫画家への表彰
18:20 ~ 18:40 アクバル紙アムル記者によるヒロシマレポート
18:40 ~ 19:00 書道教室(約20分) *展示の漫画と壁絵もお楽しみ下さい。
19:00 ~ 19:15 60秒で語る「ヒロシマ=平和」~ピアノと共に~
19:15 ~ 19:20 JEN事務局サフワット氏より、JEN活動報告
19:20 ~ 19:25 JENユースによるプレゼンテーション
19:25 ~ 19:30 国際交流基金古屋氏より閉会の辞、ヒロシマ関係行事の案内
19:30 ~ 20:00 歓談(飲み物、スナックをご用意致します)

*入場無料
*席数に限りがございますので、オープンサロンにご参加希望の場合は10月14日までに下記E-mailにお名前、所属先を明記の上ご予約下さい。定員になり次第締め切らせて頂きます。
*漫画展は予約不要です。
culture@ca.mofa.go.jp
Tel:02 – 2528 5903


第23回カイロ日本人学校運動会のお知らせ

日本人会会員の皆様

お知らせが遅くなりましたが、第23回カイロ日本人学校運動会が下記の通り開催されます。

日時:10月22日(金) 09:00-14:30
場所: 日本人学校校庭

本運動会は、日本人学校の児童・生徒さんが主役ではありますが、在留邦人の方々の親睦を深めるという趣旨にて日本人学校と日本人会との共催ということになっています。 日本人会行事部が担当します種目は昨年同様下記4種目となっています。

・ 綱引き
・ 東西対抗玉入れ
・ めざせ宝島(未就学児童)
・ 地区対抗リレー

皆様のご参加をお待ちしています。

日本人会行事部


学振懇話会(講演会)のお知らせ 「エジプトの水と灌漑農業」

学振懇話会(講演会)のお知らせ

日 時  2010年11月4日(木曜日) 午後6時半開場、7時開演

場 所  当センター1階多目的室(9 Al-Kamel Muhammad St., Zamalek)

講 師  北村浩二氏(独立行政法人 国際協力機構(JICA)派遣専門家、
エジプト政府水資源灌漑省 農業・水資源政策アドバイザー)
演 題   エジプトの水と灌漑農業

〔入場無料、予約不要。お問い合わせは、大石まで。講演の終了後、恒例の懇親パ―ティを開きます。お気軽にどうぞお越しください。〕

【講師からのメッセージ】
 エジプトは「ナイルの賜物」と言われるように、その水資源のほとんどをナイル川に依存しています。これは、エジプトが乾燥・半乾燥地帯に属しており、国内では降水量が極めて少ないにもかかわらず、ナイル川の上流の国々の熱帯雨林地帯に降った雨によって、安定的に豊富な水量がエジプトにもたらされているからです。
 また、エジプトは水資源の80%以上を灌漑農業に使用しています。エジプトでは、自然の降水を利用した農業がほとんど不可能であることから、ナイル川の水を、堰や水路を利用して圃場まで運搬し、農地に水を供給しています。
 カイロで生活していると、街の中心を流れるナイル川には常に豊富な水量があり、水不足を感じることは、まずありません。
 しかし上流国であるスーダンとの協定に基づいて、エジプトがナイル川から取水できる水量は、年間555億トンと制限されています。また、エジプト国内での年率約3%の人口増加、それに伴う食糧増産の必要性、経済成長などによって、国内における水の需要が大幅に増加しており、上限のある水の供給とのバランスが崩れてきています。そのため、灌漑農業を中心として、限られた水資源をより有効に利用するための努力が必要となってきています。そこで、エジプトの水と灌漑農業の現状、課題、将来へ向けて取り組むべき方向性などについてのお話をできればと思っています。

日本学術振興会カイロ研究連絡センター


日本・トルコ共同制作現代音楽公演”Sound Migration”のご案内

日本人会会員の皆様へ

日本・トルコ共同制作現代音楽公演”Sound Migration”のご案内

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)では、日本とトルコのコラボレーションによる現代音楽プロジェクト“Sound Migration”を実施します。5人の音楽家・パフォーマーがトルコのイスタンブールで共同創作し、同地とイズミルでの公演の後、カイロにやってきます。みなさま、ぜひ、ふるってご来場ください。

日時:2010年10月5日(火)20:00~21:30
場所:カイロオペラハウス小ホール
チケット:15LE(学生は10LE)

両国から集まるのは、パンクロックから演劇作品までを縦断する異才の作曲家、国広和毅。カザフ系トルコ人ボーカリストのサーデト・テュルキョズ。日本人コントラバス奏者の河崎純。トルコ人即興ギタリストのイブラヒム・アクンジュ。日本人女優・パフォーマーの美加理。5人はそれぞれがソロ奏者として極めて強い(intensive)音、強い身体を備え、その強さに裏打ちされた独自の世界を構築していることから選ばれました。

テュルキョズの、中央アジアの語り物とジャズ的即興が混交したような強烈な個性は、両親が東トルキスタンから政治難民として実に十数年をかけてトルコに辿り着いた、そのことと無縁ではありません。一方、河崎とアクンジュが即興という手段を通して自己と他者の関係性を追う様には、国の違いは意味を成さないでしょう。そして美加理は、観る者の想像力を掻き立てる独自の表現によって、音と身体の従属関係を開放していくことでしょう。バックグラウンドのまったく異 なる5人の共同作業のプロセスで生まれるであろう調和と、意図的に残存させる異質性。その微妙なバランスの中で全体を構成するのは、国際共同制作演劇や歌 舞伎の音楽で確かな構成力を示す国広です。

調和と異質こそが新しい音楽を生み出す力であると、このプロジェクトは信じます。

作品はイスタンブールでの3週間の共同作業で創り上げていきます。全体は8つのシーンで構成されます。これらのシーンは共同作業のプロセスで自由にマイグレートし (“渡り”) 、変容を繰り返して、やがて刺激的な音世界に結実していくでしょう。それはまた、地球規模で人々の ‹渡り› が起こっている ‹いま› という瞬間を切り取る、ひとつの創造的な行為でもあります。

出演者プロフィール等詳細:http://www.jpf.go.jp/j/culture/new/1009/09-01.html
問い合わせ:国際交流基金カイロ日本文化センター 02-2794-9431/9719
(担当:佐藤 )