演題: 産油・産ガス国としてのエジプト―石油天然ガス事情“四方山話”
講師: 田沢章広氏(エジプト石油開発株式会社カイロ代表)
日時: 2009年10月29日(木曜日)午後6時開場6時半開会
会場: 日本学術振興会カイロ研究連絡センター
住所: 9 Al-kamel Muhammad Street, Zamalek, CAIRO
(地図は ホームページをご覧ください。http//jspscairo.com/)
ようやく酷暑の季節が過ぎ去り、朝夕はしのぎやすくなりました。皆様方にはお変わりなく、ご健勝のことと拝察します。
当センターでは2ヶ月に1度の割合で、講演会を開催しております。今年度3回目の催しは、エジプト石油開発株式会社の田沢章広氏を講師にお招きして、シナイ半島のエネルギー探査と生産状況についてお話を伺います。
カイロから陸路で保養地シャルムエルシェイクへ向かう途中、右手の海面に巨大な石油採掘の構造物(プラットフォーム)を見かけます。エジプトはここの海底油田だけでなく、陸上でも開発を進めています。
石油は重要な戦略資源です。度重なる中東戦争には、石油問題が絡んでいました。1967年の第3次中東戦争で、イスラエル軍はエジプト側に奇襲攻撃を仕掛け、わずか六日間の戦闘でシナイ半島の全土を占領下に置きました。
このエジプト固有の領土が全面的に返還されたのは、15年後の1982年のことでした。それほどイスラエルは占領地の地下資源にこだわり続けたのです。エジプトの休日「シナイ半島解放記念日」(4月25日)は、スエズ運河以東の国土回復を祝ったものです。
今回の講演会は、お仕事を通じてエジプトの石油天然ガス開発に造詣の深い田沢氏から、その現状と将来について語っていただきます。中東地域のエネルギー事情や国際関係に関心をお持ちの方は、お誘い合わせの上、ご来場いただければ幸いです。
なお、講演会の終了後は、いつも通り懇親パーティを開きますので、お気軽にお越しください。
日本学術振興会カイロ研究連絡センター
所長 大石悠二
お問い合わせは大石までどうぞ。
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