エジプト在留邦人・旅行者の皆様へ
平成23年2月21日
在エジプト日本国大使館領事部
デモ・集会等に関する注意(平成23年2月21日付)
1 政治運動団体等は、2月22日火曜日にカイロ中心部タハリール広場等で大規模デモ・集会を呼びかけているとの情報があります。また、その他にも公務員や労働者による賃上げや労働条件改善を要求するデモやストは、曜日を問わず、各地で行われています。軍は、警察とともに治安維持を継続している状況にありますが、デモや集会に関連した混乱や衝突等は、今後も時間や場所を問わず突発的に発生する可能性があります。混乱や衝突に至らない場合でも、多数の人が1か所に集中して将棋倒しが発生するなど雑踏による事故に巻き込まれる危険性があります。
2 つきましては、不測の事態に巻き込まれることを避けるため、現地報道等にも注意を払い、最新の関連情報の入手に努めてください。デモや集会が行われる可能性があるタハリール広場、首相府、内務省等各省庁、議会、裁判所等の政府関連機関、国営テレビ局(タハリール広場北方に所在)、宗教施設付近、外国公館やその他大勢の人が集まる公共の場所には不要不急の場合は近づかない、周囲の状況に注意する等、自らの安全確保に十分な注意を払ってください。万一、デモや集会に遭遇した場合は、決して近づくことなく、すぐに現場から離れてください。また、デモ・集会はもとより、それに至らない混乱状況や警備の状況(例:デモ隊の集合状況、警備に当たっている治安部隊の動向等)であっても、これらを写真撮影することは控えてください。
3 夜間外出禁止令は、カイロ県、ギザ県、カルユービーヤ県、ヘルワン県、シッタ・オクトーバー県、アレキサンドリア県、スエズ県に、深夜午前0時から早朝午前6時までの間で継続して発令されています。また、この度の騒乱状態に乗じて、刑務所から多くの受刑者が脱獄したため、治安当局により脱獄者の確保が鋭意進められています。しかしながら、脱獄者の確保は未だ不完全であること、警察官の任務復帰も不十分であること等から警察機能及び治安情勢は未だ不安定な状況にあります。したがいまして、外出禁止時間帯の外出は厳に控えるとともに、その他時間帯の外出時も身分証明書を必ず携行し、単独行動は避ける等十分注意してください。また、自宅や勤務先等では戸締まりを厳重にするなど防犯に努めてください。
在エジプト日本国大使館領事部
TEL: 02-2528-5910
FAX: 02-2528-5907
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