日本学術振興会カイロ研究連絡センター 学振懇話会(講演会)のお知らせ

日本人会会員の皆様

日 時  2010年5月27日(木曜日) 午後6時開場、6時半開演。

場 所  当センター多目的室(地図はホームページをご覧ください)

講 師  アラー・アリー・ゼイン・エルアーベディン氏 (カイロ大学文学部日本語・日本文学科助教授)

演 題  『明六雑誌』の刊行された時代

(入場無料、予約不要。お問い合わせは大石まで)

エジプトでスエズ運河が開通したのは1869年、日本が明治維新を迎えた翌年です。そして明治6年(1873年)、その年号にちなんで後の文部大臣・森有礼によって「明六社」が結成され、自由思想を提唱します。その機関誌が『明六雑誌』で、一万円紙幣の図柄で誰でも知っている福沢諭吉も同人に名を連ねていました。   講師のアラー先生は、この雑誌についてアラビア語で著書を刊行されています。19世紀、エジプトは地中海の北の欧州から文物や技術を取り入れ、近代化の道を歩み始めました。そしてアジアの遠い一角でも、日本はそれを追いかけ、文明開化の時代に入ります。 今回の講演では、この同人雑誌の創刊から廃刊までをたどり、また変革の時代に果たした両国の知識人の役割についても、お話しいただきます。

講演の終了後、ささやかな懇親パ―ティを開きます。どうぞお気軽にご参加ください

日本学術振興会カイロ研究連絡センター